バッグやポーチなどの小物を仕立てるために少しずつ切って使ってきたヴィンテージの布。
時代を感じさせる今ではもう作られていないそんなヴィンテージファブリックは
同じものにまた出会うこともあまりありません。
そんな貴重な布ですが、
そこからもうどんな品にも加工できないくらい小さくなったハギレを使って
プチチャームを作りました。
中に綿を詰めているのでフワフワの手触り。
ぽんぽんやリボン、チュールなどで飾ったらクリスマスツリーに飾ってもいいような
華やかさが出ました。
こんな愛らしい「生地のかけらたち」はまだまだ
たくさん手元にあります。
展覧会までにもっと作って、ギャラリーでは窓辺の木の枝に吊るして
自由に手に取ってもらえるようにしたいと思います。
きっと夢のような光景に!
小さなお客さまにもお小遣いで手にしてもらえるよう
コインで買えるお値段にするつもりです。
「タグのこと」
嘘とミシンの商品には手づくりの小さなタグをつけています。
業者さんに頼んでタグをプリントしてもらうことも考えたことがあるのですが
ハギレにはんこを捺してアイロンでプレスして…
というアナログな方法でのタグの方がずっとかわいいという理由だけでこうしています。
最近、夜になるとうちの裏庭では虫たちが大合唱をはじめるようになりました。
すっかり秋の到来だなぁと涼しい風を感じながら
今日もミシンをかけています。
このタレ目のクマさんのハギレも可愛すぎるのでタグにしました。
よく見ると、クマは黒電話を手に持っています。
こちらはキッズ用のポシェットのタグにする予定で制作中なのですが、
このバッグを使ってくれるような幼いお嬢さんはきっと黒電話をご存知ないことでしょう。
この布がそれだけ古いものであることがわかります。
近所のコンビニやスーパーに行く時、ちょっと郵便局や銀行へ
という時に財布やハンカチ、鍵やスマホを
パパパと小さなバッグに突っ込んで出かけることがあるかと思います。
そんな時に重宝する、かわいくて気軽に持てそうなご近所バッグが出来ました!
今日紹介するこのバッグは「3丁目バッグ」と名付けました。
片方には発色が美しいグリーンの格子柄にウサギやクマが潜む綿素材の生地を
もう片方には、これ又ものすごく鮮やかだけど品のいいフューシャピンクのファー生地を合わせました。
バッグ内側にはパープル×グレーのボーダーを差し込んで
秋冬の暗くなりがちなコーディネートに映える配色にしています。
このファー、触り心地が本当に良いのです。
しっとりとして生地感が安っぽくないので
「コートにしてもいいんじゃないか?」と思うくらい気に入っているファーです。
持ち手のグリーンはパッキリとしたマラカイトグリーン。
「3丁目バッグ」はピンク×グリーンの王道のキュートなカラーを楽しめるバッグです。
ご近所バッグシリーズ はこれ以外にも違う配色で
全く違うタイプのバッグを何点か用意して展覧会でお披露目する予定ですが、
ひと足先に当ホームページでのご紹介もどうぞお楽しみに!
虫が嫌いな方がいらしたら御免なさい。
チェコのヤン・シュヴァイクマイエル。
大好きな映画監督でアーティストでシュルレアリストなのですが
91歳になる彼の2018年の長編作品「蟲」を観てきました。
チャペック兄弟の戯曲『虫の生活』の第二幕「捕食生物たち」に取り組む
小さな町のアマチュア劇団のお話です。
癖の強い劇団員のそれぞれの珍妙な言動や作り込まれた蟲のコスチューム、不思議な効果音、
脈略のないストーリー展開、ほんものの大量の蠢く蟲!!
好きな世界を好き勝手に作ってる感じが最高でした。
久しぶりに映像にただ身を委ねるヘンテコで贅沢な時間を過ごしてきました。
チェコ公開時のこのポスター、日本でも売ってくれたらいいのに〜
今日は土星から来た「ピロりん」のブローチを紹介します。
ピロりんのボディはもともと黒と白の斜めボーダーの生地にピンクのファーを合わせるという
クッキリはっきりとした配色で作ってきました。
ですが今回は、装い新たにパステルカラーでまとめたドリーミングピロりんを誕生させてみました!
ピロりんたちは土星から来たUMA(地球外生命体)なので
浮き輪のような「環」を身にまとっていますが
そこにもキラキラしたパーツを縫い留めてお洒落させています。
裏側に大きめの兜ピンがついているので
トートバッグの持ち手に通して使うこともできます。
展覧会ではピロりん、その他の不思議アイテムをまとめた
楽しい「宇宙コーナー」を作る予定でいます。
UMAといえば、この夏、私にとって今後忘れることができないアニメに出会ってしまいました。
「タコピーの原罪」
2021年に「ジャンプ+」で連載された漫画「タコピーの原罪」(タイザン5作)がアニメ化された作品なのですが
これがかなり衝撃的な内容だったのです。
ざっくり簡単に説明すると…
出会った人をハッピーにするという使命を持って地球に舞い降りたタコ型UMAタコピー。
複雑な家庭事情と学校でのいじめに苛(さいな)まれる小学生、しずかちゃんを助けるために奮闘するタコピーの物語。
巷では「鬱アニメ」とか「悪夢版ドラえもん」などと言われているほど
これがまぁ、暗くてハードで、哀しくて、子どもたちが切なくて、タコピーが愛しくて。
全6話を観終わった後はいろんな感情が湧き出てきて
とにかくやるせない気持ちで満たされるという不思議な魅力のある物語でした。
「タコピーにまた会いたい!」
そんな風に思うほど映像の中のタコピーは姿も声もかわいくて大好きなのですが、
辛いエピソードが多過ぎるためまた哀しい気持ちになりたくなくて、見返すことができずにいます。
9月になりました。
そろそろスパイシーで少し重めな香りを焚きたくなり
お花はケイトウや木の実のついた枝物を飾りたくなってきました。
作るものの素材もウールやファーに手が伸びるように。
写真の作品は、11月の展覧会用に作った「キャンドルブローチ」です。
たくさん集まると色や柄がひしめき合って美しくて
時間がかかった分、なんだか愛おしく感じます。
円柱状に作った芯の中には綿を詰め、てっぺんの炎は
チュール、オーガンジー、羽根で作っています。
炎が風で揺らぐ様子は本当のキャンドルのよう。
一本ずつにビーズやスパンコールの装飾を加えていて
どれもとってもきれいなので、お手にとって眺めて欲しいです。
いつまでも消えることのないキャンドルブローチは
アクセサリーとしてだけでなく
キャンドルホルダーやグラスに挿してインテリアとしても楽しめます。
今日のおまけ
おやつはロイヤルホストのアップルマンゴー(ミニ)パフェ
いま私は中性脂肪値やコレステロール値、そして体重を5キロ減らすため
甘いものを極力食べないようにしています。
ゆるくですが4月から始めた筋トレも続けていて、現在3キロ減まできました。
食べないでいるとさほど甘味を欲さないものですが
先日息子と出かけた近所のロイヤルホストディナーにて
デザートのメニューの中に「アップルマンゴーパフェ」の写真を見つけたときには
我慢することができませんでした。
私がこの世で一番好きな果物は、桃と栗とマンゴーなのです。
「少しくらいいいっか!」(私)「食え食え」(息子)
ということで、久しぶりにパフェを解禁しました。
本当は大きいのをオーダーしたかったけど
ビール、ケールサラダ、コスモドリアのあとに大きなパフェはやり過ぎたよね…
と気持ち控えめにミニパフェにしました。
ミニでも充分満足だったし、隅々までおいしくて幸せでした。
本日ご紹介するふたつ目のフラリーヌバッグは
アメリカのヴィンテージファブリックを使っています。
芍薬や牡丹のような大輪のお花が描かれた
サイケデリックな雰囲気もあるテキスタイルですが
シャーベットカラーの配色のおかげで
優しい印象もあります。
パイピングテープはミントカラー
中には愛らしいピンクのリボンの生地を合わせました。
今回はこちらのフラリーヌをピンクのシルクガウンにコーディネートしましたが
ブラウン系のコーデュロイ に合わせたりしたら
一気に秋らしい装いになりそうです。
しまえる巾着付き。
荷物が増えそうな日のサブバッグとして
大きなバッグにポンと入れておくのも良いでしょう。
本日のおまけの《映画感想メモ》
「木の上の軍隊」
平和への決意を確かめるために毎年8月には観ることにしている反戦映画。
「木の上の軍隊」は、逃げ込んだガジュマルの木の上で終戦を知らずに2年もの間、命をつないだ2人の日本兵の物語でした。
大和魂の塊みたいな厳しい上官と、どこか呑気で優しい気質の新兵。
過酷な日々の中で人間の本質が炙り出されていくふたり。
影響し合い変化していく関係性を、
時には可笑しみも感じさせながら演じる堤真一と山田裕貴が素晴らしく魅力的でした。
昨日は、先週勃発したぎっくり腰のケアをしてもらいにお世話になっている鍼灸院に行きました。
私を担当してくださる女性鍼灸師さんはミニシアターにも通うほどの映画好き。
なので行くたびに見た映画の感想交換をするのが楽しみなんです。
昨日は「山田裕貴くんっていい役者よね!」ということで意見が一致して嬉しかったです。
今後公開を控えている彼の出演作「ベートーヴェン捏造」「爆弾」も面白そう。