12月13日(金)21時からスタート予定のヌガートゥロンさんでの企画展
「Parts of the body展」のために送り出した
フリルポーチ3点をご紹介します。
薬膳や中医学の世界に「似類補類」という考え方があります。
身体のあるパーツに形や色が似ている食物は、そのパーツの調子を整えるという考えです。
たとえば、脳と胡桃の形が似ているから認知症予防に胡桃を食べよう、とかいうアレです。
ということで今回は心臓(トマト)、腎臓(そら豆)、肺(ぶどう)という組み合わせで
おなじみフリルポーチを作成しました。
「心臓」は臓器モチーフの中でやっぱり一番人気かもしれませんね。
真っ赤なトマトを食べて、プルプルでフレッシュな心臓を保っていきましょう!
優しいピンクのコーデュロイはやわらかな手触り
ふちどるシルバーのフリルは、パリパリいう音も心地よいポーチです。
お次は「肺」。肺はいくつもの肺胞で構成されていてその形状がまるでぶどうのよう。
空気が乾燥しだす秋に出回るぶどうは、肺を潤してくれるそうです。
肺胞を白いレースで表現、ぶどうは5種類の紫色の生地でパッチワークしています。
弾けるサイダーのように美しいブルーのポリエステルのフリルが
ギンガムチェックの周りを飾る、華やかなポーチになりました。
最後はこの中ではもっともマニアックな臓器かもしれません。「腎臓」です。
本当にそら豆って腎臓にそっくりな形をしています。
腎臓はパワーの象徴。おいしく豆を食べて腎気を養いましょう!
懐かしさを感じさせるあたたかなコーデュロイという生地が私は大好きなのですが
今回はチョコレートのようなよいブラウンカラーのコーデュロイを使いました。
フリルはポリエステルのゴールド。
まるでチョコレートの包みのようで、この組み合わせが冬にぴったり。
3点とも臓器モチーフがお好きな方にそれぞれ旅立つことを願いまして…
ヌガートゥロンさんのオンラインショップでの販売をお待ちくださいね!
私が今が公開を楽しみにしている映画は
パリのとある大病院での医療の現場を記録した
フランス発のドキュメンタリー映画
「人体構造のすべて」DE HUMANI COPPORIS FABRICA です。
ふだんは見られない手術時の臓器や内視鏡の映像や、常に生と死と隣り合わせの医療従事者の日常も収められているそうで。
身体への興味が尽きない私にとっては必見の映画です。
つくづく感じるのは、人間の身体の構造は複雑極まりないのに、脳の司令に基づいて毎日ノンストップでちゃんと動いてくれる。
それは本当に不思議でありがたいということ。
そして人間の身体のパーツは表側も内側もひとつひとつが本当に美しい。
神さまが人間を作ったのだとしたら、デザインセンス抜群ですね!
そんな風に「人体」への関心を持つ人は私だけではないはず。
人体マニアのみなさんに楽しんでいただけそうな展覧会が
オンラインショップヌガートゥロン (nougatturron)さんで
12月2週目から始まります。
「The parts of the body」展
からだのどこかをモチーフにした作品を集めた展覧会。
数組の作家さんたちに混じり、嘘とミシンも参加することになっています。
ヌガートゥロンさんからのリクエストは「人体のどこかを題材にしたポーチを3点」。
そこで嘘とミシンは、ある臓器をアップリケしたポーチを制作することにしました。
臓器なのでなけっこうグロテスクな作品になるかな?と思いきや
なんだか脱力感のあるかわいいポーチになりそうです。
ヌガートゥロンさん のオンラインショップhttps://creamsouffle.thebase.in
での販売を人体マニアのみなさん、どうぞ楽しみにしていてくださいね!
秋深まる札幌資料館で5日間開催した
「絵本とわたし展 vol.9」が終了いたしました。
みぞれのような雪が降る寒い日もありましたが
回を重ねるごとにご来場者が増えている本展覧会。
ことしもたくさんの方が足を運んでくださいました。
そして遠方から応援してくださった方にも…
みなさまに心よりお礼申し上げます。
嘘とミシンは「ゼラルダと人喰い鬼」より<空想レストラン>と題しまして
2点ずつ展示品と販売品を作りました。
展示作品ひとつめは
「七面鳥の丸焼きポーチ・シンデレラ風」Trousse /Dinde jeune fille
照り照りでおいしそうに見えるよう、素材やフオルムにこだわりました。ほぼ丸鶏実寸大。
身体の中にわたを詰めて「ぬいぐるみ」のようにしては芸がないので、物を入れられるようポーチに仕立ててあります。
外出中のパウダールームにて大きなバッグからこの丸焼きポーチを取り出して、メイク直しをする…
なんて光景を想像したら楽しくなります。
ふたつめの展示作品は「お肉のネックレス」collier de viande
ソーセージ 、サラミ、ハム、ラムチョップ 。
そしてまんが肉を作って、パールや透明のビーズやお花をアクセントにしながら
大きなネックレスに仕上げました。
かなりインパクトがありますが、ちゃんとネックレスとして使用できます。
いつかドレスアップした上にこのネックレスをつけてフランス料理を食べに行ってみたい。
その時は決して照れてはいけません。
堂々とした振る舞いでお肉のネックレスをつけたまま、メインディッシュにナイフを入れることが肝心です。
ディスプレイもレストラン風に。
展覧会限定グッズとして販売した「からあげちゃんチャーム」と「ショコラブローチ」も好評でした。
お買い上げくださった皆さま、ありがとうございました。
今回わたしが選んだ絵本は…
「ゼラルダと人喰い鬼」
トミー・ウンゲラー作 たむらりゅういち あそうくみ訳 / 評論社
子どもを朝ごはんに食べるのが大好きな人喰い鬼が
料理上手な女の子・ゼラルダの作るごちそうにすっかり魅せられ改心する、
トミー・ウンゲラーらしいお伽話。
美味しそうな豪華料理がたくさん出てきます。
一緒に絵本展に参加した12人の作家のみなさんの作品と絵本もお見せしたいのですが
長くなりそうなので、そちらはブログ「風に乗って空を泳ごう」にてご紹介していこうと思います。
夏から秋にかけて、嘘とミシンの制作もですがプライベートでもなかなか忙しく、
ブログの更新が止まっています。
11月後半は時間をとって、少しずつ秋の出来事についても綴っていきます。
最後にお知らせを3つ。
◎12月にはふたつのお店で楽しいクリスマスイベントがあり
そちらに作品をお預けすることになっています。
◎札幌の《雑貨店fève》さん、愛知県犬山市の《みわとわ》さんにも
年内新しい作品をお届け予定です。
◎今回「絵本とわたし展」の会場となった歴史的建造物・札幌市資料館で
来年11/5(水)〜9(日)に個展を開催することにしました!
活動18年目にして初めての大規模な個展。
空間まるごとを楽しめるパーティーみたいな展覧会にしたいと思っています。
どうぞお楽しみに!
今年も札幌市資料館にて「絵本とわたし展」が始まりました!
陶芸家、絵本作家、イラストレーター、布小物作家、さまざまなジャンルの作家たちが
好きな絵本を一冊選び、それをテーマに自由に創作した作品を展示する催しです。
ことしの嘘とミシンは、トミー・ウンゲラーの「ゼラルダと人喰い鬼」
という絵本から、おいしいごちそうをテーマに2点の展示作品を制作しました。
トップのチョコレートの写真は今回の展覧会特別グッズとして作った「ショコラブローチ」です。
もう一点「唐揚げちゃんチャーム」もこんがりカリッと揚がっています。
素材から吟味し丁寧に仕上げたおいしくてかわいい一品です。
ほぼ実寸大のショコラブローチと一緒に展覧会会場で販売します。
また非売品とはなりますが、展示用の本作品のご紹介は、
展覧会終了後にホームページやブログにてご紹介します。
9回目の開催となる「絵本とわたし展」。
今年の作品は「過去最高かも?」というくらい、出来上がりに満足している自信作ですので
どうぞお近くの方にはぜひ!!
このクラシックな札幌市資料館の螺旋階段を上って
2階ギャラリー6まで足を運んでいただき、実物をご覧になって欲しいです。
「絵本とわたし展 vol.9」
11/6(水)〜10(日)10:30〜16:00
札幌市資料館 2階ギャラリー6
札幌市中央区大通西13丁目
《参加作家》
INO 嘘とミシン almost jewellery
かとうまふみ COCO-LA こむろしずか
Sarid's Planet すずきもも たちばなはるか
千葉朋子 マット和子 MeGuRu でこっちー
⭐︎私は11/8(金)10(日)の両日13時〜16時の間、在廊する予定です。