私が子どもの頃、父方の祖母の家は“おばぁアート”で溢れていたし、母も家でいつもなにかしらの手芸をしていた記憶があります。
学校から帰ると、編み物が得意なよそのお母さんが先生となって、お茶菓子を囲んだ母たちで賑やかな編み物教室が開かれていたり。
懐かしい昭和の光景です。
私自身も手芸が得意な年配の人たちから
ミシンの使い方はもちろん、手芸の小技のあれこれを長年かけて教えてもらいました。
あの頃たくさん出版されていたあらゆる手芸の指南書からも学んできたし、いつも真っ黒に日焼けした元気少女だったけど、文化系の部活は手芸部でした。
最近は誰もが忙しい。
御多分に洩れず手芸材料は高騰しているし、材料店は撤退したり潰れてる。
のんびり手芸をする人が減ってきているのは致し方ないことかもしれません。
そんな中見つけた書籍「手芸とエンパワメント」。
美術制度史やジェンダー論を専門とする大学教授が書かれたこの本を読みながら
今も変わらず私が針を持つ意味について考えさせられています。
⚫︎⚫︎⚫︎目次になぞらえて⚫︎⚫︎⚫︎
縦の糸が私に手芸を教えてくれた歴代の先生たちだとしたら
横の糸は私の作るものを選んで手にしてくださる人たちです。
感謝しながら、これからも素敵と思えるものを作りつづけていきたいです。
「手芸とエンパワメント 私たちが紡ぐもの」
山崎晶子 著
晶文社 刊