個展「面影アパートメント」では、ギャラリーの真ん中に食卓を模したテーブルを配置しようと思っているのですが
こちらの「ティーポットブローチ」はそのテーブルに並べる予定です。
ティーポットたちが華やかなドレスをまとって踊っているようにも見える楽しいブローチ。
メインの生地はコーデュロイだったりネルだったりと、秋冬のあたたかな素材を使っています。
バッグのすみっこに、ニットの胸に。華やかな「ティーポットブローチ」をぜひ。
「本の話」
ティーポットブローチの下に敷いたのは「Brides in VOGUE」という洋書で、大切にしている本です。
1910年代から80年代までのウェディングドレスの年代ごとの流行を紹介した本で、
どのページもスタイリングやモデル(女優も)がすごく素敵なんです。
私が一番好きなのはやっぱり1920年代のドレス。
この洋書は高校生の時に、札幌の雑貨屋さん「pasque」というお店で
お小遣いを使って買いました。
いまでこそ、どんな書店にも洋書コーナーはありますが、
当時は丸善とpasqueくらいにしかなかったように記憶しています。
おしゃれな洋書は珍しく、しかも高価でした。
そしてそんな洋書にはたいていブーブー紙と呼んでいた半透明のトレーシングペーパーがかかっていて、
それを破らないようにそっと扱う所作も特別な感じがしたものです。
どこへ出かけるにもバッグに文庫本を持っていくほどの読書好きな方へ
主にヴィンテージの生地を数種類パッチワークして作ったブックカバーができました。
早川ミステリーなどの縦長の文庫本以外ならたいていの本は入るサイズです。
どの方向から見ても魅力的な生地が見えるように
配置を工夫し、見えない内側にもかわいい生地を使っています。
お使いになる方がバッグから取り出す時はウキウキするし
電車などで本を読んでいる姿は他の方の目にも麗しい
そんなブックカバーを目指しました。
表紙を留める役割を果たすバンドは
ヴィンテージや、インドから来た不思議な柄のブレードを選んでいます。
ベロアの紐の先にそれぞれ違うチャームをつけた栞つき。
長くお使いになるうちに更にヴィンテージに育っていく…
そんなロマンを想像しながら作ったブックカバーは
11/5からの「面影アパートメント」にて展示販売します。
9月は映画館で公開されてすぐアニメ映画を2本観ました。
「チェンソーマン レゼ編」と「ひゃくえむ。」。
悪魔と公安対魔特異四課のデビルハンターたちとのバトルもの、
そして一方はふたりの短距離ランナーの情熱と葛藤を描いた青春物語。
とタイプは全く違う作品ですが、日本の少年漫画が今あらためて面白いということと
アニメーション制作陣の力量の高さに感動しました。
作画はもちろん、声優や効果音、挿入歌などのすべての合わせ技でもって
IMAXでもないのに振動や鼓動までをも感じさせてくれました。
「鬼滅の刃 無限城編①」の映像もすごかったけれど、
この2本も映画館で観てこその作品でした。
個展を開く時には「DM製作は絶対に彼女にお願いしたい」と思っていました。
繊細なデザインの中に伝えたいことが明確に表現され
色づかいやロゴの美しさに品がある彼女の仕事が大好きだからです。
そんなグラフィックデザイナーの友人に作っていただいた展覧会のご案内状を、オンライン上ではありますが、お披露目したいと思います。
ご住所を存じ上げているお客さまにはハガキが出来上がり次第、ご自宅にお届けさせていただきます。
その他もしもご希望の方がいらしたらお送りしますので、当ホームページの「問い合わせ」欄よりお気軽にご連絡くださいませ。
2 0 2 5 . 1 1 . 5 ( 水 ) 一 9 ( 日 )
1 1 : 0 0 - 1 7 : 0 0
札 幌 市 資 料 館 2 F ギ ャ ラ リ ー 2
( 札 幌 市 中 央 区 大 通 西 1 3 丁 目 )
布 小 物 作 家 活 動 1 8 年 目 に は じ め て の 個 展 を 開 催 し ま す 。
テ ー マ は い つ の 時 代 か も 分 か ら な い
ど こ か 架 空 の 国 に 住 む 女 性 の ア パ ー ト メ ン ト 。
長く愛されているレギュラー作品から新作まで
ブローチ・ネックレス・ポーチ・バッグ・インテリア雑貨など
たくさんの布小物を展示・販売します。
毎日趣を変えて流す音楽と
それに合わせた嘘とミシンのファッションもどうぞお楽しみに。
嘘 と ミ シ ン
● ギ ャ ラ リ ー 1 に て 同 時 開 催 の 「 絵 本 と わ た し 展 v o l . 1 0 」 に も 参 加 し ま す 。