個展の隣のギャラリー1で同時開催していた「絵本とわたし展」
記念すべき10回目の開催だったのですが、
自分の個展で精一杯で今年は作品を展示したのみでほとんど携われませんでした。残念。
どちらも観てくださった方も多いかと思いますが
あらためて、わたしが選んだ今回のテーマ絵本と作品をご紹介します。
デニス・トレとアレイン・トレ 絵と文 麻生九美 訳 (評論社)
「3人のちいさな人魚」
深い海の底に暮らす3人の幼い人魚たちの愉快な暮らしぶりと、
ふとしたことから生まれた人間の女の子との交流を描いた絵本です。
全体を覆うエメラルドグリーンに少量のイエローや赤を効かせるという
色づかいのセンスが抜群に素敵で、
この配色をバッグの中に表現したいと思いました。
記念すべき第1回目の作品「ねないこだれだバッグ」とともに今年の作品を展示した様子
テーマが海と人魚なので形はマリンバッグのようなバケツ型にして、
ロープ状のパープルの紐をつけました。
人魚の反対側には海底に差し込む光を表現すべく、2枚重ねのチュールをつけました。
めくると貝やヒトデがのぞきます。
右側にはネオンピンクのサンゴも。
内側の生地はくらげ模様。夏のワンピースに似合う軽やかでかわいいバケツバッグ。
完全に私物にするつもりで自由に制作したバッグです。
来年の夏が楽しみ!
同じエメラルドのキルティングで小さな魚を3匹作って、
個展会場の窓辺に吊るしていました。
(実は個展会場から逃げ出してきた魚たち、というストーリーがあります)
「このお魚は売ってないの?」と訊ねてくれた方も何人かいらしたので、
もう少し改良して販売できるようにしたいなと考えています。