このブローチは作り続けて15年以上、嘘とミシンの作品の中でも古株のブローチです。
「肖像画のようなウサギのブローチを作りたい」と思ったのが最初で、フリルの襟やリボンのヘッドドレスをつけているうちに彼女たちになんだか高貴な雰囲気を感じたので「貴族うさぎ」と命名しました。
たしか「貴族うさぎ」と「ロマンティックガーランド」をいくつか作って札幌の地下歩行空間のマルシェで販売した時が、彼女たちのデビュー日だったかと記憶しています。
高校時代の友だちが買いに来てくれて、すごく嬉しかったのを今でも忘れてはいません。
「うさ貴族」の後に生まれた「ねこ貴族ブローチ」も合わせて今回は6点のみになりますが、ギャラリーに並べます。
このブローチは、後ろ側のどこかにネコ柄やウサギ柄の生地を使用しています。
また、一匹ずつにつけた名前とそれぞれの出身地をタグに明記しています。
持ち主となる方にずっとかわいがってもらえるように、との願いを込めて。
さて、わたくしは今月またひとつ歳を重ねました。
誕生日祝いのディナーの場所を家族にリクエストしていました。
菊水という町にあるビストロで、前から車で通りかかるたびに
パリの街角としか思えないこの外観が気になっていました。
名店の香りがぷんぷん。
その勘は大当たりで、プリフィクス式のメニューには、
フランスのビストロの王道料理がずらっと並んでいました。
選ぶのにちょっと迷いましたが、一皿目は大好きなエスカルゴを。
おいしかったーー!
お店の外に実っていたぶどう(キャンベル)をデザートの一部にしたと仰る
ギャルソンのおじさまも気取らず家庭的で、
でも紳士な態度は崩さないすてきなサービスをしてくれました。
きちんとした銘柄のグラスワインも、昨今の物価高からは信じられないほど控えめなお値段。
これはまたおじゃましなければ、と思わされる名店でした。
Bistrot Petite Région
https://www.petite-region.com/