バッグやポーチなどの小物を仕立てるために少しずつ切って使ってきたヴィンテージの布。
時代を感じさせる今ではもう作られていないそんなヴィンテージファブリックは
同じものにまた出会うこともあまりありません。
そんな貴重な布ですが、
そこからもうどんな品にも加工できないくらい小さくなったハギレを使って
プチチャームを作りました。
中に綿を詰めているのでフワフワの手触り。
ぽんぽんやリボン、チュールなどで飾ったらクリスマスツリーに飾ってもいいような
華やかさが出ました。
こんな愛らしい「生地のかけらたち」はまだまだ
たくさん手元にあります。
展覧会までにもっと作って、ギャラリーでは窓辺の木の枝に吊るして
自由に手に取ってもらえるようにしたいと思います。
きっと夢のような光景に!
小さなお客さまにもお小遣いで手にしてもらえるよう
コインで買えるお値段にするつもりです。
「タグのこと」
嘘とミシンの商品には手づくりの小さなタグをつけています。
業者さんに頼んでタグをプリントしてもらうことも考えたことがあるのですが
ハギレにはんこを捺してアイロンでプレスして…
というアナログな方法でのタグの方がずっとかわいいという理由だけでこうしています。
最近、夜になるとうちの裏庭では虫たちが大合唱をはじめるようになりました。
すっかり秋の到来だなぁと涼しい風を感じながら
今日もミシンをかけています。
このタレ目のクマさんのハギレも可愛すぎるのでタグにしました。
よく見ると、クマは黒電話を手に持っています。
こちらはキッズ用のポシェットのタグにする予定で制作中なのですが、
このバッグを使ってくれるような幼いお嬢さんはきっと黒電話をご存知ないことでしょう。
この布がそれだけ古いものであることがわかります。